母はオリジナルアクセサリーを作ることが大好きで、趣味だったんですよね。子供だった私は母がオリジナルアクセサリーを作ることが本当にすごいことだと尊敬していましたし、母が新しいアクセサリーを作ると何度も眺めて嬉しい気持ちになりました。
母は自分が作ったアクセサリーを箱に入れていたのですが、ある日、私は母の作ったアクセサリーを友達に自慢したくて箱を外へ持ち出したんです。でも公園で遊んでいる時に誰かに持って行かれてしまって、すごく焦りました。
けっきょく母が作ったアクセサリーは見つかることがなく、母に怒られると思ってドキドキしながら帰宅したのですが、母は怒らなかったんです。
絶対に母の大切なオリジナルアクセサリーを外へ勝手に持って行ったことを怒られると思ったのですが、母は「また作ればいいから」と言ったんです。
この時母って本当に素敵な人だなと思いました。その後、母がまたたくさんアクセサリーを作ってくれたのでホっとしました。